GRAND SEIKO FIRST(1ST) J14070
グランドセイコー ファースト(初代GS)J14070
ジャパニーズ カラトラバと言って良いほど、デザインのバランスが取れています。シンプルなデザインですが、これ以上無いほど無駄なものが削ぎ落とされていますよね。
どの角度から見ても◎ 1960年に販売されていたグランドセイコー ファーストですが、初代のグランドセイコーにして既にデザインが完成されていると思います。ロレックスのエクスプローラーやサブマリーナーと同様に、完成されているからこそ60年経った今見ても美しく感じますよね。
アプライド(植字)の「Grand Seiko」ロゴはグランドセイコー ファーストの中でも後期に当たります。
1960年~1963年のわずか3年間だけの製造ですが、その3年の間にロゴが「プリント」→「彫り」→「植字」と変わっているんです。プリントのロゴは最初期の製造でほとんど出回らないようなレア度。
アプライド(植字)でも状態が良いものとなるとなかなか数が少ないですね。
彫りロゴでもダイアルが艶有り・艶なしの2種類あったり、アプライド(植字)はSD(Special Dial)・AD(Applique Dial)・どちらの表記も無しのものなどがあります。
SD(Special Dial)はこの時計についている八芒星の星型マークで表されています。SD文字盤は基本的にインデックスが14Kか18Kの無垢で作られているんです。
AD(Applique Dial)は六芒星の星型マークで表され、真鍮にSGP(Seiko Gold Plating)硬質金メッキが施されています。
コストや素材で言うとSD(Special Dial)文字盤が一番高級ということになりますね。
当時のグランドセイコー最終モデルにあたる56GSの金無垢モデルと並べて。どちらも同じ35mmのケースなんですが、デザインが全然違うので感じ方も変わります。どちらも格好良いですね。
1960年から僅か3年間しか作られなかったグランドセイコー ファースト。
セイコーというブランドの大きな転換点となったのは間違いないと思います。
2020年にグランドセイコー誕生60周年を記念して復刻モデルが出ましたが、38mmにサイズアップされています。この3mmが大きいんですよね。
セイコーというブランドの大きな転換点となったのは間違いないと思います。
2020年にグランドセイコー誕生60周年を記念して復刻モデルが出ましたが、38mmにサイズアップされています。この3mmが大きいんですよね。
「世界最高級の腕時計をつくる」という決意とともに、クラウンというモデルをベースに部品精度や組立技術、調整技術の全てを注ぎ込み誕生したグランドセイコー。
日本の時計の歴史に残るものを普段使いする。良いんじゃないでしょうか。