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ROLEX EXPLORER I のオーバーホール事例 - Arbitro
Repair Guide

ROLEX EXPLORER I のオーバーホール事例

ROLEX EXPLORER I Ref.14270 / ロレックス エクスプローラー I 14270のオーバーホールのご依頼を頂きました。このエクスプローラー I Ref.14270は Cal.3000というムーブメントが入っているんです。

Cal.3000は1990年〜2001年まで製造されていたムーブメント。

デイト付きのムーブメントCal.3035をベースにノンデイト仕様になっています。このCal.3000、他のムーブメントと違う点は平ヒゲゼンマイが使われていているという点。

3000番台のムーブメントですが、この「Cal.3000」はテンプを支える地板(ブリッジ)はまだシングルブリッジです。

次の型番Cal.3130はツインブリッジになって、より安定性が増しました。

Cal3130 テンプを2つのブリッジ(地板)で支えています。羽根を広げたようにも見えますね。

Cal.3000のパワーリザーブは約48時間(完全に巻き上がった状態から)。

Ref.14270と次の世代Ref.114270の1番の違いは、インデックスの夜光がトリチウムということ。(1999年頃の製造モデルまで)

Ref.14270の製造期間は「1990年〜2001年」ですが1999年頃までトリチウム夜光が使われていて、文字盤の6時位置に「 T SWISS - T<25 」という表記が入っています。

パット見のデザインはほぼ同じですが、トリチウム夜光とムーブメントの2点が大きな違いと言えそうですね。

今回ご依頼頂いたエクスプローラー I 14270はとても丁寧に扱われていて、定期的にオーバーホールをされていたと思われるきれいな状態でしたので、通常のオーバーホールのみ(部品交換は無し)だけで済みました。

パッキンについては消耗品なのでオーバーホール毎の交換が必要ですが、それ以外のムーブメントに係る部品は3-4年に一度の定期的なオーバーホールをしていれば大きな部品交換が要らない分、最低限の修理代で抑えることができますので長い目で見ると結局はお得なんです。

費用の面だけではなく、ムーブメントを良い状態でキープできるので何十年と使い続けることができます。

Cal.3000番台のムーブメントのもう一つの良い点として、1990年代以降の比較的新しい年代のものなのでリューズやムーブメントなどのパーツの在庫が確保しやすいということもあります。

ロレックス初心者の方や何を買えば良いか分からないという方にもオススメなのが、5桁品番(Ref.○○○○○)が日常使いでも安心して使えるので良いと思います。

エクスプローラー I に限らずサブマリーナーやシードゥエラー、GMT マスターやデイトジャスト、オイスターパーペチュアル、エアキングなどなど色々な時計の修理やオーバーホールのご相談がありましたらお気軽にご連絡下さいね。

修理はせずに磨き(ポリッシュ)だけをしたい、というご依頼もオッケーですのでこちらもどうぞ。

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