ROLEX AIR-KING 5500 SUPER PRECISION
ロレックス エアキング 5500 スーパー プレシジョン。今回入荷したエアキング 5500は1962年の製造。Ref.5500は1950年代後半から1980年代の終わり頃までの約30年間製造されていたので、初期の頃のエアキング 5500ですね。
楔形のインデックスにアルファハンドの短針・長針、秒針はブルスティールといったクラシカルなディテールが良いんです。通常は「PRECISION」表記のものが多いですが、このエアキング 5500は「SUPER PRECISION」という表記になっています。
これは「PRECISION」よりも、より優れた正確性を表すために「SUPER PRECISION」とされたと言われ、エアキング 5500の他にビッグエアキングと呼ばれる 5504などにこの表記があります。
34mmというケースサイズで自動巻き、クラシカルな意匠、エアキングというペットネームが付いたモデル。しかも2019年に日本ロレックス技術公認店でサービスを受けています。
今は状態の良いものを見つけるのがなかなか難しい3連のリベットブレス。
このバックルも「出べそバックル」と呼ばれるロレックスの王冠ロゴが飛び出したような、こちらもヴィンテージロレックスならではの意匠ですね。
リベットブレスはデザイン性もですが、何よりも軽いのが良いんです。最近のブレスは頑丈で高級感がありますが、やっぱり重量感はありますよね。でも、このリベットブレスはめちゃめちゃ軽いんです。そしてシンプルなシングルロックのクラスプなので、取り外しがサッとできて着脱がしやすいのも◎
オイスタークォーツ デイトジャストと比べるとサイズ感の違いが分かりやすいですね。小ぶりなヴィンテージロレックスで自動巻きを探している方にはぴったり。現行のロレックスを持っている方でも、このサイズ感と軽さ、何よりデザイン性に惹かれると思います。
使い勝手という点でもオイスターパーペチュアルやこのエアキングって気兼ねなく使えるので良いんです。
ムーブメントはCal.1530。1958年頃~1964年頃まで製造されていたムーブメントでエアキングの他にエクスプローラー I 5500やサブマリーナー 5513などにも搭載されていました。Cal.1530はCal.1560のノンクロノメーター版ですが、高い巻き上げ効率を誇り、2022年の今でも普通に問題なく使えるムーブメントです。
1962年というと今から60年も前ですが、かなり良い状態ですね。ヴィンテージ感がある(アジのある)ロレックスの自動巻きとなるといろんな選択肢がありますが、所謂ペットネームが付いているモデルで手頃な価格帯となるとエアキングになってきます。
この時計はかなり良い雰囲気に仕上がっているダイアルがポイント。写真ではなかなか伝わりにくいですが、実物を見るとかなり格好良いです。ケースやブレスの状態などトータルで見ても良いんじゃないでしょうか。
インデックスや針のデザインなどエアキング 5500の中でも珍しい個体。好きな方には間違いなくささると思います。