ヴィンテージ ロレックス チェリーニを知る
IN ORO 18 CARATI UNICAMENTE = 18K GOLD ONLY
ロレックス チェリーニに使われるケースの素材にはステンレスは無く、全て金やプラチナなどの貴金属のみ。
選び抜かれた上質な素材だけを使っているので、時が経っても高級感が損なわれないんです。
またヴィンテージ ロレックス チェリーニはシンプルなデザインが多いのも特徴のひとつ。
潔いほどにシンプルなデザインなので、何十年も前に作られたモデルでも古くさく無く、今でもしっくりくるのも良いですよね。
ロレックスのドレス時計かつ手巻き時計っていうのも珍しくて◎
サイズ感も昔のメンズ向けモデルは今のユニセックスなサイズなので、それもおすすめなポイント。
ロレックス チェリーニって大人向けの時計ですよね。
ROLEX Celliniの歴史
1920年代後半に始まったチェリーニのライン。
チェリーニはロレックスの代名詞「オイスターケース」を使いません。
基本的に18K GOLD/WHITE GOLDやプラチナといった素材を使った、ケースの縁や厚みが薄いのがチェリーニ。
防水性の高いガッシリとしたケースでは無く、ドレスウォッチとして求められる条件や付加価値を追求した結果、金無垢やプラチナなど貴金属として価値のあるケースに薄さを追求したムーブメント、そして主張しすぎないシンプルなデザインになりました。
それがチェリーニの特徴なんです。
日本では「チェリーニ」という名称で通っていますが、海外では「セリーニ」と言わないと通じません。(これマメ情報です)
「チェリーニ」という名前は16世紀のイタリアルネッサンスの彫刻師であるベンベヌト・チェリーニという人物に由来します。
このベンヴェヌート・チェリーニは彫刻家や画家として有名です。あのミケランジェロと同じ時代に生き、仲が良かったとか。
ロレックスのコレクションの中で、特定の人物の名前が付いているのはこのチェリーニだけというのも、このチェリーニが独特の立ち位置であることを意味しています。
またムーブメントは手巻きのロレックスムーブメントが入ったものだけというこだわりよう。(現行モデルは自動巻きが存在します)ドレス時計だけに、秒針がなく2針と呼ばれる分針と時針の2本のみ。
時間を表すインデックス(目盛り)すら無いデザインのものもあります。
これは究極のドレス時計ですよね。
インデックスが無い理由は、パーティーの際に時間を気にしていると受け取られないように、という完全なアクセサリーとしての位置づけのためなんです。
それではロレックス チェリーニのモデルを見ていきましょう。
ROLEX Cellini 3833 18K WG 1960s
Ref: 3833
Serial: 302xxxx
Year: 1960s
Movement: Manual Cal.1600
Case: 31mm
Material: White Gold
Strap: 19mm
ケースには18Kホワイトゴールドを使用。
ホワイトのローマンダイアルに細いバーハンドのみとシンプルすぎるほどシンプルですが、アップライトの王冠がアクセントになっていますね。
アップライトの王冠ロゴ。手間とコストがかかりますが、これがあるのと無いのとでは大違いです。
Brand: ROLEX
Model: Cellini
Ref: 4135
Serial: W07xxxx
Year: 1990s
Movement: Manual Cal.1602
Case: 33mm
Material: 18K White Gold
ケースには18Kホワイトゴールドを使用しており、角に少し丸みのあるレクタングル(長方形)ケースという少し変わったデザイン。
また、手巻きの2針ムーブメントのため非常に薄いのが特徴です。
ダイアルは深みのあるネイビーダイアルにバーインデックス、細いバーハンドのみと非常にシンプル。
ネイビーの色合いが良く、どんな格好にも合わせられるおしゃれな1本ですよね。
Brand
Rolex
Model
Cellini
Reference
4112/8
Year
1990s
Serial
W0xxxxx
Movement
Manual Wind Cal.1602
Case
31mm
Material
18K Yellow Gold
ケースには18K イエローゴールドを使用しており、縁が非常に狭いケースデザイン。そのため、ゴールドでありながらいやらしく無いのがポイント。
手巻きの2針ムーブメント Cal.1602を採用しているため非常に薄いのが特徴です。
文字盤はホワイトダイアルにアプライド(植字)のローマンインデックスという組み合わせ。針もインデックス同様にゴールド。
メリハリが効いたデザインと色の組み合わせは落ち着いた雰囲気の中にちょっと特徴がある時計です。
Brand
Rolex
Model
Cellini
Reference
4113/1
Year
1970s
Movement
Manual Wind Cal.1600
Case
26x34mm
Material
18K Yellow Gold
Lug width
16mm
こちらのRef.4113は18Kイエローゴールド製の丸みのあるレクタングルケースの時計。
26x34mmと同年代のチェリーニとしては少し大きめですが、今の感覚で言えばメンズ、レディースどちらでもお使い頂けるようなサイズ感です。
ケースデザインはベゼルの幅が比較的狭く、文字盤が際立つ印象です。ベゼルはポリッシュでケース側面はヘアラインと異なる仕上げが施されています。
裏蓋に関しても同様に外周部はポリッシュ、中央はヘアラインとこちらも手が掛かっています。
ダイアルは放射状に線の入ったサンレイ仕上げのシルバーダイアル。経年により、落ち着いたアイボリーのような色合いに変化しています。
インデックスは多面カットのロングバーインデックス。同色のバーハンドもカットが施されており、角度によってキラキラと光るのが印象的です。
搭載ムーブメントは手巻きのCal.1600。マイナーチェンジモデルを含めて数十年に渡り採用された信頼性の高い機械です。
Reference
4112/9
Year
1970s
Movement
Manual Wind Cal.1601
Case
31mm
Material
18K White Gold
Lug Width
17mm
シンプルなバーハンド、バーインデックスにシルバーダイアルと余計なものや色を削ぎ落としたチェリーニ。シルバーとブラックのカラーリングは飽きがこない、流行り廃りが無いシンプルを極めた色味なのでずっと使い続けられますよね。
時計本来の時間を確認しやすいということにプラスして、ホワイトゴールドという貴金属を使っているためしっかりと高級感もあり、そして手巻き時計なので薄い。ドレス時計の要素をロレックスが落とし込むとこんな時計になった、そんな時計ですね。
Reference
3804
Year
1970s
Serial
42xxxxx
Movement
Manual Wind Cal.1601
Case
31mm (Without Crown)
Material
18K Yellow Gold
ラウンドのケースですがラグ部分にかけて丸みのある曲線デザインが特徴的なチェリーニ 3804。通常のラウンド型よりも曲線になっている分、少しやさしい印象を受けるデザインですね。
ケースの仕上げが放射線状になっていて、凝ったつくり。横部分はミラー仕上げでデザイン的な違いを出して横から見た時に立体的に見えますよね。
この紹介しているチェリーニ 3804はオールシャンパンカラーで統一感がありスッキリとした印象。ゴールド x ブラックレターという高級感があるカラーリングはアルビトロがおすすめするカラーの組み合わせのひとつ。
このサイズ感とデザインならゴールドの時計に躊躇している方も抵抗なく着けられるんじゃないでしょうか?31mmというケース径なので今なら女性が着けていても良いですよね。
この少しコロっとした可愛らしい感じもヴィンテージ チェリーニにしかない面白さなんです。
Model
Cellini
Reference
3807
Year
1970s
Serial
28xxxxx
Movement
Manual Wind Cal.1601
Case
26x31mm
Material
18K White Gold
ロレックス チェリーニ 3807はチェリーニの中でも珍しいトノー型のケースデザイン。ケースサイズが26mm x 31mmというのが、なかなか有りそうで無い絶妙なサイズ感なんです。
モデルの腕周りは約16.5cmですが、その腕周りに対して小さすぎず、大きすぎないちょうど良い感じですよね。何よりこのデザインとサイズ感はキレイめなシャツやニットなんかのスタイルにばっちりハマります。
アナログな手巻きのムーブメントにクラシックなデザインのWGケース。現行の時計ではまずない、ヴィンテージのチェリーニならではの時計のひとつと言えますね。
Model: Cellini
Ref: 3603
Year: 1960s
Movement: Manual Cal.1600
Case: 24x27mm (Without Crown)
Material: 18K WG
ロレックス チェリーニの中でも正方形に近いレクタングルという珍しいケースデザインのチェリーニ 3603。カルティエ マストタンク LMサイズと並べた写真を見て頂いても分かる通り「24mm x 27mm」というサイズ感は、大きすぎないのがポイント。
スクエアやレクタングルの時計ってサイズ感が肝ですよね。モデルの腕周りは約16.5cm。パッとみた時に、あえて少しだけ小ぶりなヴィンテージ時計を着けているなという印象を受けますよね。
1960年代に作られた約60年も前の時計ですが、古すぎず、程よいヴィンテージ感というデザインに思えます。ラウンド型に比べてレクタングルなどは、なかなか入荷しないモデルです。
Model: Cellini
Ref: 3805
Year: 1970s
Movement: Hand-Wound Cal.1600
Case: 31x35mm
Material: 18K White Gold
Lug Width: 20mm
ロレックス チェリーニ 3805はTVスクリーンのような横に広がるイレギュラーなデザインが特徴。ラウンド型やレクタングルには少し飽きて、ドレス時計のポイントを押さえているけどちょっと変わった時計が欲しいという方にぴったり。
横長ですが着けても違和感無いサイズ感なので、時計だけが悪目立ちするっていうことはありません。
Model: Cellini
Ref: 3834
Serial: 37xxxxx
Year: 1970s
Movement: Manual Cal.1600
Case: 23x30mm (Without Crown)
Material: 18K WG
Lug: 17mm
ロレックス チェリーニの中でもレアなモデル Cellini 3834。カルティエ マストタンク LMサイズと同じ 23mm x 30mm というサイズでいて、チェリーニなので貴金属を用いたWGケース。
このサイズのレクタングルケースにポーセリンのようなホワイトダイアル、ローマ数字のインデックスの組み合わせはバラエティに富んだチェリーニの中でもかなり珍しいと思います。
これまでにチェリーニを多く扱っているアルビトロでも、このチェリーニ 3834 ポーセリンダイアルのローマンインデックスは1回しか入荷したことがありません。(コンディションなどに拘って仕入れているということも関係しているかもしれませんが...)
ヴィンテージ時計でかつ、このサイズ感でWGケースの高級ブランドのものとなるとものすごく数が少ないのが現状ですね。
これが次に出てきたらかなりラッキーですね。
Model: Cellini
Ref: 4014
Year: 1970s
Movement: Hand-Wound(Manual) Cal.1600
Case: 22.5x28.5mm
Material: 18K Yellow Gold
ロレックス チェリーニ 4014のバリエーションはいくつかありますが、このシャンパンカラーのケースとダイアルの組み合わせはあまり見ませんね。写真のようにブラックのストラップで色味を締めると上品さと高級感が出て良いと思います。
短針・長針、バーインデックスにもブラックカラーが入っていて、ブラックレターとともに良いアクセントになっていますね。
年数を重ねたゴールドケースは渋く光り、色味もギラギラとした感じではないので着けやすいのも良いんです。
Model: Cellini
Ref: 4103
Year: 1970s
Movement: Manual Cal.1601
Case: 23×30.5mm
Material: 18K YG
横から見ると台形になっているケースが特徴的なチェリーニ 4103。4103の針の長さを見ると他の時計よりも短いのが分かります?ローマ数字のインデックスの配置も変わっていますよね。
特徴的な配置ですが、全体的なバランスを見るとまとまって見えるのはさすがという感じ。チェリーニ 4103はこれまで男性・女性どちらのお客様にもご購入頂いているので男女兼用で使えるサイズやデザインのバランスということですね。
Model: Cellini
Ref: 3804
Serial: 425xxxx
Year: 1970s
Movement: Manual Cal.1601
Case: 31mm
Material: 18K WG
Lug: 18mm
ロレックス チェリーニ 3804の中でも独特のダイアルをもつこの時計。ネイビーのグラデーションダイアルです。チェリーニ以外のロレックスのラインにもこのグラデーションダイアルはありますが、WGの薄いケースに着いていると独特な雰囲気が出ますね。
パッと見は経年変化でこんな風になったの?と思うかもしれませんが、ロレックスにはこのグラデーションダイアルというのが存在するんです。ネイビー以外のカラーもあります。
ステンレスのケースに見せかけて実はホワイトゴールド、普通のネイビーダイアルに見せかけて実はグラデーションダイアルとちょっとひねりが効いた時計です。
ROLEX Cellini 3807 WG Navy Dial
Brand: ROLEX
Model: Cellini
Ref: 3807
Serial: 278xxxx
Year: 1960s
Movement: Manual Cal.1600
Case: 26x31mm
Material: 18K WG
Lug Width: 16mm
ラグが一体型のクラシカルなデザインなWGトノーケース。「男は黙ってネイビー」なんです。コーディネートを考える時に、ネイビーとグレーは基本となるカラーですが時計もネイビーで探しているという方も多いはず。
手元はやっぱり高級感のあるWGケースが良いと思うんです。これならYGはちょっと厳しいかなという方でもすんなり使えますね。
手巻きのシンプルな2針ムーブメントは構造がシンプルなだけに壊れにくく、ずっと使えるのもおすすめなポイント。
ROLEX Cellini 3804 WG Silver Dial
Brand: ROLEX
Model: Cellini
Ref: 3804
Serial: 244xxxx
Year: 1960s
Movement: Manual Cal.1600
Case: 31mm
Material: 18K WG
Lug Width: 18mm
サンドブラストのダイアルがかなり特徴的なこのチェリーニ。同じチェリーニ 3804でも普通は丸いラウンドケースなんですが、この時計はラグ付近のデザインがかなり変わっています。
変わり種の中でもこれはなかなか見ないですね。サンドブラスト加工がされたダイアルは近くで見るとザラつきがあってかなりヴィンテージな雰囲気が出てます。
普通のチェリーニではない変わったものが欲しいという方へ。
ROLEX Cellini 5112 YG Grey Dial 1990s
Brand: ROLEX
Model: Cellini
Ref: 5112
Serial: E46xxxx
Year: 1990s
Movement: Manual Cal.1602
Case: 31mm
Material: 18K YG
Lug: 17mm
リファレンスが3000番台・4000番台と比較すると、この5000番台はロレックス チェリーニは手巻きチェリーニの完成形とも言えます。チェリーニ 5112の前の世代にあたるチェリーニ 4112を比べるとラグを横から見た時のデザインが違います。
5000番台になるとラグの形状が少し丸まったような(ティアドロップのような?)デザインになっているんです。ケースもほんの少し厚みを増したような気がしますね。大きな違いはムーブメントが1601から1602に変更されていますが、通常使用をしていて気がつくことは無いと思います。
ロレックス チェリーニはこれ以外にもまだまだ様々なモデルが存在しています。今回はアルビトロで取り扱ってきたものをご紹介しました。着けた時のサイズ感やバランスを含め、気になるモデルはありましたか?
チェリーニというモデル自体の認知度があまり高くないためか、こんな時計がロレックスにあったんですねというお声をよく頂きます。ロレックス チェリーニが持つこの魅力に、まだ世間が気付いていないうちに持っておくと真のお洒落さんになれるかもです。
単純に人と被りたくないっていう方にもおすすめです。ロレックスというブランドが持つ価値とデザインの良さ、値ごろ感があるプライス。全てのバランスが取れていますね。資産価値的な面から考えても損はない時計だと思います。
大人のためのドレス時計を探している方は、チェリーニをぜひ候補にあげてみて下さい。ロレックス チェリーニはArbitro 一押しのアイテムです。
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