BREGUET CLASSIQUE 3150 WG
ブレゲ クラシック 3150 WG 1990s。ケース径は32.5mmのヴィンテージならではのサイズ感です。
WGでホワイト系の文字盤ということもあり、実際の数値よりは少し大きく見えると思います。見た目のサイズは33mm~34mmぐらいに感じますね。
WGの良さは一見、ステンレスと同じ色味ですので、YGはちょっと目立つかな?とお考えの方にも使いやすい色味です。
ホワイトとシルバーのツートーンカラーはシンプルながらも良いアクセントになっています。
ムーブメントはBreguet Cal.839。これはジャガールクルト Cal.839と同じムーブメントで数々の高級時計に採用されていた機械なんです。特徴は何と言ってもその薄さ。1975年に誕生したムーブメントですが厚さは1.84mmしかありません。
ムーブメントの薄さはケースの薄さにも繋がりますので、このブレゲ クラシック 3150のケースもご覧の通りかなり薄いんです。
軽さと薄さを兼ね備えたのがこのモデル。手巻きヴィンテージ時計の良さが最大限に詰まっています。
スーツなどのカッチリとしたスタイルにはもちろん、こんな感じのオフのスタイルにも合わせやすいのが良いですよね。
リューズに用いられているサファイアと短針・長針のブレゲ針が濃い青でカラーリングされています。
文字盤のギョーシェ彫りやケース横のコインエッジのように、しっかりと時計を見ていくと様々な仕事が施されているのがブレゲの奥深さ。
寒い季節は服に隠れて見えないですが、袖口から何気なく時計が見えた時にブレゲのクラシック、しかもヴィンテージモデルを着けてるのが分かった時はセンス良いですね〜と思ってしまいますよね?
1747年に創業されたブレゲはオスマン・トルコ皇帝 セリム3世やフランス王妃マリー・アントワネット、ナポレオン・ボナパルト、サー ウィンストン・チャーチルなど、歴代の王侯貴族や芸術家、政治家など錚々たる人々に愛されてきました。
その理由はアブラアン・ルイ・ブレゲが今なお使われている、ブレゲひげやブレゲ数字・ブレゲ針、トゥールビヨン、ミニッツリピーターなど数々の技術やデザインに至るまでのすべてをブレゲが発明をしたというところに行き着くのではないでしょうか?
腕時計に使われている技術の70%はブレゲによるもの、と言われるようにアブラアン・ルイ・ブレゲが「時計」というのものに対して与えた影響がとてつもなく大きいことが分かります。
その技術はムーブメントはもちろん、手作業によるペルラージュやギョーシェの装飾、部品ひとつひとつの面取り・研磨・仕上げといった普段見えない部分にも職人の技が使われているんです。
この時計の文字盤のギョーシェ彫りも、職人が顕微鏡を見ながら手作業で旋盤を操って仕上げているってすごくないです?文字盤ひとつとってもこのコダワリようなので、他の部分についても言わずもがな。こだわりの塊なんですね、ブレゲは。
もともとの生産数が少ないということもあり、ヴァシュロン コンスタンタンなどのブランドと比較して市場に出回っている本数が少ないというのもポイント。現行だと300万円近くしますがヴィンテージはそれに比べてかなり割安なんですよね。
ブレゲのヴィンテージというと普段なかなか目にする機会も無く馴染みが薄いブランドかもしれませんが、調べれば調べるほど、とんでもないブランドということが分かります。デザインも決して主張が激しい訳ではなくとてもシンプルなんですが、ひと目でブレゲと分かるデザインなのも良いですよね。
好きな人はめちゃめちゃ好き。そんなブランドだと個人的には思います。(個人的にめちゃめちゃ好きです)
時計が好き、デザインにこだわっていて他の人と被らないヴィンテージ時計を探しているという人に。