AUDEMARS PIGUET 25870OR "JOHN SCHAEFFER"
AUDEMARS PIGUET 25870OR "JOHN SCHAEFFER" TRIPLE CALENDAR PG
90年代初めに販売された「ジョン・シェーファー」というコレクションの1つで、クッションケースにトリプルカレンダーのピンクゴールドケースとかなりレアなこの時計。
限定で100個しか製造されていないんです。
ジョン・シェーファーは1900年代のアメリカの実業家でかつてオーデマ ピゲに特注の時計をオーダーしたという人物。
その時計がベースとなり、1990年代にジョン・シェーファーというコレクションが誕生し様々な種類の時計が製作されましたのですが、その中のモデルの内のひとつ。
それではまずは時計を見ていきましょう。
クッションケースの時計は大きく感じるかもしれませんが、この時計はサイズ感がちょうど良いんです。
ケース径が33mmというコンパクトサイズ。写真ではもう少し大きく見えるかもですが、実物はそんなことは無いですね。
ケースの仕上げもかなり凝っています。ベゼルも風防横の平面部分はサテン仕上げ、それ以外が鏡面仕上げ、ケースはサテン(筋目)仕上げになっているんです。
さすが高級時計の仕上げ。この仕上げの違いで見たときの角度などで印象が変わりますもんね。
APロゴが刻印されたリューズ。巻き上げ時に必ず触るリューズですが、触り心地が良いです。
Dバックルになっているのですが、バックル部分も実は「AP」ロゴになっているんです。
バックルひとつを見ても、オーデマ・ピゲのようなブランドはこだわってますね。
ダイアルはクラシカルな意匠のブレゲ数字デザイン。3時と9時位置のインデックスがあえて丸ポチになっているのがオシャレですよね。
この時計の最大の特徴はトリプルカレンダーであること。4つカウンターがあると思いますが、6時位置にあるのはスモールセコンド(スモセコ)で秒針ですね。
3時位置には日付、9時位置には曜日表記、12時位置には月表記があります。
また、針は時分針がカセドラル、カレンダー部分はソード、スモールセコンドはペンシルとそれぞれ形状が違うんです。
カレンダー部分の針はブルースティール(青焼きした針)になっているのが分かります?
この細かいこだわり、すごいですね!
次に着けてみたらどんな感じかを見ていきましょう。まずは白シャツVer.から。
いろいろな角度から撮影してます。どの角度から見ても格好良いんです。
写真ではYGっぽく写っていますが、実物はもう少しPGの色味をしています。
ケースとインデックスと針、文字盤のバランスが◎
ケースの厚みも無く、シャツスタイルにぴったりですね。
モデルの腕周りは16.5cmです。手首に対してのサイズバランスがちょうど良いと思いません?PGケースですが文字盤とのバランスが最適なせいか、全然いやらしく無いんです。
次はストライプシャツVer.で見てみましょう。
白シャツ・ストライプシャツのどちらも合いますね。
ラウンドでもスクエアでも無いクッションケースにトリプルカレンダー。男ゴコロをくすぐられるデザインです。
1875年の創業以来、複雑機構の時計を数多く製作してきたオーデマ・ピゲというブランドだからこそ、このような時計が出てきたのかもしれませんね。