Wrist shot Vintage Watch
時計単体の写真はよく見るけど、実際に着用している写真ってなかなか見ることが無いですよね。モノとしては格好良いけどサイズ感とかはどうかな?っていうのが気になるところ。
アルビトロではできるだけ着用(リストショット)を撮影するようにしています。購入の際に参考にして頂けると嬉しいです。(モデルの腕周りは16.5cm)
LONGINES TRIPLE CALENDAR MOONPHASE 18K YG
-Specifications
Brand: LONGINES
Model: Triple Calendar Moon Phase
Reference: 6818
Year: Late 1980s
Movement: Hand-Wound Cal.L492.2
Case: 32mm
Material: 18K Yellow Gold
Lug Width: 17mm
Includes: Cayman Leather Strap(Brown), Longines Genuine Buckle
32mmの小ぶりサイズのロンジン トリプルカレンダー ムーンフェイズ 18K YG。見た目がうるさくなりがちなトリプルカレンダーですが、32mmというサイズや余白が適度にあるデザイン・カラーバランスなのでちょうど良いですね。
18金無垢のYGケースにクラシックなリューズとラグのデザインが◎ロンジンというヴィンテージ時計を嗜んでいる方なら分かるブランドなのも良いところ。こういう時計を持っていると「センス良いですね」となる、そんな時計です。
次はVACHERON CONSTANTIN ROUND EXTRA FLAT YG
Model: "Les Essentielles" Collection
Ref: 33103/000J-2
Year: 1992
Movement: Hand Wound Cal.1003/2
Case: 31mm
Thickness: 4.6mm
Material: 18K Yellow Gold
Lug Width: 17mm
Includes: Leather Case, Genuine Leather Strap, 18K Gold Genuine Buckle, Extract from the Archives
ヴァシュロン・コンスタンタン Reef.33103 エクストラフラット 18K YG。直径21mm・薄さは1.64mmと、手巻き最薄のムーブメントはケースを入れても厚さは4.6mmしかありません。着けてみた感想は、本当に薄いです。薄くて軽い。着けてる感じがしないほどの軽さ。
手巻きなので巻き上げ不足などの心配は無く、使う前にフルに巻き上げればOK。普段使いでお考えならデスクワークがほとんど、という方や人前にで話したり、会議がメインという方が良いかなと思います。(防水性を考えて)
ホワイトのダイアルにローマ数字のインデックスとリーフハンド。シンプルを極めたようなドレス時計っていう感じですよね。31mmというサイズ感もめちゃめちゃ良いんです。少し小ぶりなドレス時計ってお洒落なんです。
続いてはSEIKO PROFESSIONAL DIVER 300M 6159-7001
-Specifications
Brand: SEIKO
Model: Professional Diver 300m
Ref: 6159-7001
Year: 1969
Movement: Self-Winding (Automatic) Cal.6159A
Case: 44mm
Material: Stainless Steel
Lug Width: 19mm
Bracelet: Crack Textured Leather Strap (Calf)
Includes: Watch Only
1968年に発売されたセイコー プロフェッショナルダイバー 300m。時計好きの方たちの間では300mダイバーと呼ばれています。たまにはガツンとしたダイバーなんかを着けたい気分になりますよね。TPOに合わせてジャンルの違う3本は欲しいんです。
1970年の日本山岳会の植村直己・松浦輝夫の両氏がエベレスト登頂の際に着けていたモデルとしても知られているこの300mダイバーは、そのタフさや歴史的なストーリーを持つということだけでは無く、サイズ感やデザインが秀逸な点。
ワンピースケースのため防水性という点で安心というのはもちろん、ミネラルガラス製の風防、ねじ込み式リューズはさらに普段使いに向いてますね。
ダイバー系の時計は写真で見るよりも実際に持ってみて、着けてみた方が良さが分かるような気がします。ロレックスのサブマリーナーもそうですが、着用感や使い心地は毎日使っていくうちに良さが分かるんです。
過小評価されがちな国産ブランドですが、時計が持つストーリー・ムーブメント・デザインなど、全てにおいてこれは本当に良い時計なので持っておいて損は無い時計だと思います。
がらっと変わって、次はAUDEMARS PIGUET CLASSIQUE 4029 YG CHAMPAGNE LINEN DIAL
-Specifications
Brand: AUDEMARS PIGUET
Model: Classique
Ref: 4029 BA
Year: 1977
Movement: Hand-Wound (Manual) Cal.2090
Case: 33.5mm
Material: 18K Yellow Gold
Lug Width: 18mm
Bracelet: Alligator Leather Strap (Dark Brown)
Includes: Extract from Archives (Only PDF file, not printable)
1970年代後半の手巻きのラウンドウォッチ、"Classique"(クラシック)コレクションからの1本、オーデマ・ピゲ クラシック Ref.4029 18K YG シャンパン リネンダイアル。
バーハンド、バーインデックスと至ってシンプルなデザインですが、この時計は何と言ってもシャンパンカラーのリネン(絹目)ダイアルです。縦横に織られたテキスタイルのようなデザイン。よ〜く見ると、というところがお洒落ですよね。
ジャガー・ルクルトのCal.895をベースにしたCal.2090は超薄型の高級手巻きムーブメント。5姿勢差や温度調整済み(温度変化によって精度に影響がでます)といったチューンナップがされた、非常に手間がかかったムーブメントなんです。上の写真を見ても思いますが、すごく「しっくり」きます。33.5mmというケースサイズもありますが、嫌味が全く無い金無垢ケースの時計っていう感じがしません?どんなモノでもそうですが、シンプルなデザインであればあるほど飽きず、長く使えます。
次はGRAND SEIKO HI-BEAT 6146-8010 "ARABESQUE" FACETED CRYSTAL
-Specifications
Brand: SEIKO
Model: Grand Seiko Hi-Beat
Ref: 6146-8010
Year: 1970
Movement: Self-Winding (Automatic) Cal.6146A
Case: 37mm
Material: Hardened Stainless Steel (HSS)
Lug Width: 18mm
Bracelet: Crack Textured Leather Strap (Calf)
Includes: Watch Only
グランドセイコー (GS) 6146-8010 3面カットガラス 唐草ダイアル。61GSと呼ばれる10振動(ハイビート)の自動巻きムーブメントを搭載したモデルの1つで、その中でも"唐草文字盤"と呼ばれる非常に希少なモデル。
ケースは通常のステンレススティールよりも黒光りする硬質ステンレススティール(HSS)を使用しているので、見え方が少しだけ違います。3面のカットガラスは見る角度によって雰囲気が変わります。
37mmという標準的なケースサイズは腕周り16cm以上の方なら問題なくいけます。ヴィンテージのグランドセイコーの中でも、かなり珍しいこのモデル。シルバーだったものが少しアイボリーっぽくなっているのもヴィンテージっぽくて良いと思います。
次もセイコーですが、セイコーの中のセイコーと言った時計。
GRAND SEIKO FIRST(1ST) J14070
-Specifications
Brand: SEIKO
Model: GRAND SEIKO First
Ref: J14070
Year: 1962
Movement: Hand-Wound(Manual) Cal.3180
Case: 35mm
Material: Stainless Steel
Lug Width: 18mm
Bracelet: Leather Strap (Dark Brown)
グランドセイコー (GS) ファースト(1st)Ref.J14070。グランドセイコーの歴史はこのグランドセイコー ファースト (Grand Seiko 1st)から始まりました。
「セイコー クラウン」をベースにセイコーが当時考え得る、最高の部品精度や組立技術・調整技術を注ぎ込んで作られた時計です。時計の歴史だけでは無く、日本の歴史(ものづくり)にとっても重要なプロダクトと言っても良いかもしれません。
グランドセイコー ファースト(1st)は国産の時計では初めて、スイス・クロノメーター検査基準優秀級規格に準拠したモデル。この事からも、当時の技術の粋を集めて作られたことが分かりますよね。
デザインも非常に完成されていて、パテック・フィリップのカラトラバと呼ばれるRef.96に通ずるものがあります。
MUST DE CARTIER TANK LM BORDEAUX
-Specifications
Brand: CARTIER
Model: must de Cartier Tank LM
Year: 1980s
Movement: Quartz
Case: 23x30.5mm (Without Crown)
Material: Silver 925/Vermeil
Lug width: 17mm
Bracelet: Dark Brown Leather Strap (Alligator)
Includes: Genuine Buckle
この時計はマストタンク生産初期のみで見られる、インデックスの無いボルドーカラーのダイアル。ワインレッドやボルドーカラーという表現がぴったりくる落ち着いた色のダイアルは大人な雰囲気ですね。
マストタンク LMサイズは男性・女性ともに着けられるサイズなのでシェアして使うものアリ。ベーシックなローマ数字のアイボリーダイアルも良いですが、ひとひねりあるこんなモデルも選択肢に入れてみても良いかもしれません。
VACHERON CONSTANTIN 7813 RECTANGLE YG
-Specifications
Brand: Vacheron Constantin
Model: Rectangle
Ref: 7813
Year: 1970s
Movement: Hand-Wound (Manual) Cal.K1014
Case: 25x35mm (Including Lugs)
Material: 18K Yellow Gold
Lug Width: 18mm
Bracelet: Black Leather Strap
Includes: Watch Only
ヴァシュロン・コンスタンタン Ref.7813 レクタングル 18K YG。ケースは18Kイエローゴールド製で直線的では無く、少し丸みを帯びてトノーっぽさがあるレクタングルケースが柔らかい雰囲気になるので良いんです。
こういう縦長の時計はサイズ感が肝なんですが、横幅25mm、縦幅はラグを含めて35mmとジャストなサイズ。
ケースの厚さもこの通り。手巻きのCal.K1014という極薄ムーブメントのおかげでここまで薄くできます。リューズに入ったマルタ十字のロゴがヴァシュロン・コンスタンタンの時計ということをほんのりアピール。
着用写真を中心に見てきましたが、服の雰囲気や時計を使う環境などによって欲しい時計は変わってくると思います。TPOに合わせて3本を用意しておけば一番良いですね。それも一番のお気に入りと言える3本にするのがベストですね。