New Arrival Watches
久々に手巻きを中心としたロレックス3本とクロノグラフSINNが入荷しました。
左から
・ROLEX OYSTER PERPETUAL DATE 1500 GREY DIAL 1970s
・ROLEX OYSTERDATE PRECISION 6694 1950s
・ROLEX OYSTER PRECISION 6424 "BIG OYSTER" 1950s
・SINN 103.B.AUTO.POL.TY 1990s
ロレックス デイト有りのプレシジョン「6694」、36mmケースのビッグオイスター「6424」どちらも手巻きのロレックス。(最近では数も少なくなってきました)
ROLEX OYSTERDATE PRECISION Ref.6694
ROLEX OYSTER PRECISION Ref.6424 "BIG OYSTER"
ロレックスと言えばパーペチュアルと名前の付く自動巻きがメインですが、手巻きのムーブメントも自動巻きに負けず劣らずアナログ感があって良いんです。
何と言っても、手巻きムーブメントはシンプルな構造をしているのでケースが薄いことやオーバーホール時のランニングコストも基本的には自動巻きよりも抑えられるのが◎
サブスクリプションで音楽が聴ける時代にあえてレコードで音楽を聴くように、手で「巻き上げ」という作業を楽しむというアナログ感が自動巻きには無いところですね。
今回入荷したプレシジョン 6694・ビッグオイスター 6424のどちらも1950年代に製造された、なんと今から約70年前の時計なんです。
そんな風には全然見えないですよね。特にビッグオイスターは1952年の製造(約70年前)ですがAiry'sさんでオーバーホール済みということもあり5気圧(50m)の防水機能も検査済み。(防水の保証は付きませんのであしからず)
さすがロレックスの時計ですね。70年前の時計でもしっかりと整備をされて大切に使われていた時計なら2021年の今でも普段使いできるということなんです。
70年前に作られた置物を除く動作を伴うもので、今もなお使える物ってあまり思い浮かばないですよね。車ならかなりのクラシックカーの域だと思います。
ヴィンテージ時計を初めて買うという方にもおすすめなのはやっぱりロレックス。
頑丈でデザインが洗練されていて長く使える。しかも世界中で流通している時計なので修理用のパーツが豊富。
おすすめしない理由が無いんです。
そして次はオイスターパーペチュアルデイト「1500」Cal.1570(ハック有り)の自動巻き。
ROLEX OYSTER PERPETUAL DATE Ref.1500 GREY DIAL
Ref.1500のムーブメントCal.1570はCal.1520(ノンクロノメーター)のクロノメーター版のムーブメント。
(上の写真は別の個体のもの)
Cal.1570は1960年代中盤~1980年代後半頃まで製造されていましたが、1960年代に作られたものはハック機能が付いていないものでしたが1970年代以降のものはハック機能が付いています。(ハック機能とは時刻合わせの際に秒針が停止する機能のこと)
ハック機能が付くことで、より正確な時刻合わせが可能になるということですね。
現代はスマートフォンがあるのでハック機能の有る無しはあまり関係ないかもしれませんが、当時は携帯電話ですら一般的ではない時代ですので、この正確に時刻合わせすることの価値はかなり高かったのかな?と想像できますよね。
インデックスバーの先に付いている丸い夜光が可愛らしいですね。トリチウム夜光なので良い感じのクリーム色に変化してるのが分かるでしょうか?
針とインデックスどちらの夜光も当時のままの状態でキレイに残っていますね。ヴィンテージ感があってたまりません。
34mmというケースサイズなので小ぶりなサイズ感が好きな方、そして男性女性関係なくおすすめできるのがこの時計の良いところ。
また時計の年代と合った、巻きブレス(巻き込みブレス)も付いてます。このヴィンテージにしか無いデザインのブレスは軽いんです。
時計本体も軽いのですがブレスを着けた状態でもかなり軽いです。
普段サブマリーナーやスピードマスターなどの時計を着けてる人がこの時計を着けてみると「軽っ」となること間違いなし。
最後にヴィンテージクロノグラフ。トリチウム夜光塗料が使われている90年代のSINN 103.B.AUTO.POL.TY。
この入荷したSinn 103.B.AUTO.POL.TYのおすすめポイントは何かと言うと、まずトリチウム夜光を使っている時代のものということ。
次に「Sinn 103.B.AUTO.POL.TY」と検索すると分かるのですが、6時カウンターの上に「Automatik」(ドイツ語)と書かれているものばかりが出てくると思います。
この「Automatik」が無くトリチウム夜光を使用していることを示す「 T SWISS MADE T 」モデルはかなりレア。
「103」というモデル自体は60年代に誕生していますが、この「103.B.AUTO.POL.TY」は2012年頃まで生産されていました。
クロノグラフと言うとごちゃっとしたイメージを持つ方も多いかもしれませんが、シンプルなプレーンベゼルに黒ベースのダイアル・40mmのケースサイズと、かなりシュッとして見えます。
メーカーにてパーシャルリペアをしました。その際にアクリル製風防とリューズを交換していますので安心ですね。
この格好良さは写真ではなかなか伝わりづらいのが残念ですが、実物はかなり雰囲気があって良いんです。
以上の4本はどれもこれからの季節でも使える、そんなビンテージ時計。
同じ状態のものは2つと無い、この時計にしか無い要素が詰まった時計が入荷したと思います。