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JAEGER-LECOULTRE REVERSO CLASSIC 18K PG
ジャガールクルト レベルソ。
ジャガールクルトは「グランドメゾン」と呼ばれる自社工房で全ての部品を生産し、組み立てまでを行う「真のマニュファクチュール(リアルマニュファクチュール)」です。
アントワーヌ・ルクルトが1833年に創業してからジャガールクルトは1200以上のキャリバーを生み出しています。
現在のマニファクチュールブランドとなる始まりとなったのは、1866年アントワーヌ・ルクルトの息子、エリー・ルクルトによって様々な時計製造技術がジュウ渓谷に集まるようになったことがその始まりなんです。
設計から製造・組立まで全ての工程を自社で行えるからこそ大胆な発想のデザインが出てきたとも言えますよね。
ジャガールクルトは「グランドメゾン」と呼ばれる自社工房で全ての部品を生産し、組み立てまでを行う「真のマニュファクチュール(リアルマニュファクチュール)」です。
アントワーヌ・ルクルトが1833年に創業してからジャガールクルトは1200以上のキャリバーを生み出しています。
現在のマニファクチュールブランドとなる始まりとなったのは、1866年アントワーヌ・ルクルトの息子、エリー・ルクルトによって様々な時計製造技術がジュウ渓谷に集まるようになったことがその始まりなんです。
設計から製造・組立まで全ての工程を自社で行えるからこそ大胆な発想のデザインが出てきたとも言えますよね。
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このレベルソは1931年にファーストモデルが誕生しました。誕生のきっかけとなったのは、インド駐在のイギリス人将校から「ポロの試合中の衝撃に耐え得る腕時計が欲しい」と依頼されたことからと言われています。
確かに、馬に乗りながらスティックを扱うポロという競技は激しい衝撃を伴いますからね。普通の時計をしてると壊れちゃいますね。
でもどうしても風防の部分は衝撃に弱いので強い力が加わるとすぐに割れてしまうのは致し方無い。
当時のルクルトのデザイナーは頭を相当悩ませたと思います。1930年代には今の時計に使われているサファイアクリスタルなんていう硬い素材のものは無いですからね。
悩んで悩んで、どう考えても普通の時計のデザインでは無理ってなった時に「ピコーン!」と浮かんだかどうかは分かりませんが、思いっきり発想を変えて考え出されたのがケースを反転させてケースバックを表面に(ややこしい)したら大丈夫ということだったんでしょうか。
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こんな感じにスライドさせて端によせてから反転させます。反転させると裏面になるので、それをまた元の位置に戻すと...
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こんな風にキレイに収まるんです。この状態で使っても、これはこれでアリですね。
衝撃に弱い風防部分が内側にきているので、ポロをしていてスティックで当たっても大丈夫ということらしいです。(スティックで思いっきり叩いた衝撃に耐えられるのかは試すのが怖くてできません)
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通常の状態の裏側はこのような細かい筋目が入ったサテン仕上げになっています。上部分には「JAEGER-LECOULTRE」「REVERSO」下部分にはRef(モデル)番号などが入ります。
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刻印つながりでもうひとつ、この時計には手間をかけて作られている部分があります。
ケースを反転させる時に現れる裏蓋の内側にもペルラージュ仕上げと呼ばれる雲のような装飾、その上にジャガー・ルクルトの刻印と金やプラチナの純度や品位を証明する刻印(ホールマーク)が入っています。
ホールマークをもう少し説明すると、貴金属の種類や純度・検査を受けた場所・年代や製造メーカーを証明する刻印のこと。
750と刻印されている両端のマークで場所や年代が分かるんですね。
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レベルソはラグ部分とつながっているデザインのためサイズが分かりにくいですよね。サイズが比較しやすいようにカルティエ タンク LMサイズと一緒に並べて撮影しました。
カルティエ タンク LMが
23x30mmです。ケースサイズはほぼ同じですが上下のラグ部分が少しプラスされるような感じですね。タンクとそこまでサイズの違いは無いと思います。
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リューズも18K PGでルクルトのロゴマークが刻印されていますね。
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ダイアルデザインも1930年代の当時流行していたアール・デコの要素が色濃く反映されています。
アール・デコとは?
1925年に開催されたパリ万国装飾美術博覧会の正式名称は「現代装飾美術・産業美術国際博覧会」(Exposition Internationale des Arts Décoratifs et Industriels modernes)で、その一部「Arts Décoratifs」から、「アールデコ博」と略称されていたことにちなみ、「アールデコ」と呼ばれるようになりました。
時期:1910年代半ば~1930年代
場所:ヨーロッパおよびアメリカ合衆国(ニューヨーク)を中心に流行
デザイン:直線的
モチーフ:幾何学図形
雰囲気:機能的で実用的
分野:建築、家具、絵画、ポスター、工芸、ファッションなど多岐にわたる
意味:装飾美術
場所:ヨーロッパおよびアメリカ合衆国(ニューヨーク)を中心に流行
デザイン:直線的
モチーフ:幾何学図形
雰囲気:機能的で実用的
分野:建築、家具、絵画、ポスター、工芸、ファッションなど多岐にわたる
意味:装飾美術
https://twist-design.life/art-nouveau/art-nouveau-art-deco-differentiations から引用
アメリカ ニューヨークのエンパイアステートビルやクライスラービルなどがアール・デコを代表する建築物ですが、あのデザインとか今見てもかなり格好良いですよね。個人的にもかなり好き。
1930年代に作られた時計という歴史とアール・デコというデザインという要素が詰まったジャガー・ルクルト レベルソ。
ジャガー・ルクルト レベルソ クラシックは当時のデザインを現代に復刻したモデルですが、こちらの時計は1990年代に発売されていたモデルです。
ケースやムーブメントなどを現代の素材や機械にアップデートして普段使いできるようにブラッシュアップされています。
ロレックス チェリーニが候補の方はこちらも検討リストに入れてみても良いかもです。