IWC Ingenieur 3521 Black
ドイツ語で「エンジニア」を意味するインヂュニア、IWCを代表するコレクションの一つです。
ラグジュアリースポーツウォッチながら、34mmというケースサイズが絶妙ですね。
ITEM SPEC
Brand: IWC
Model: Ingenieur
Ref: 3521
Year: 1990s
Movement: Automatic Cal.8872(JLC 889/2)
Case: 34mm
Material: SS
Description
1955年に誕生した「インヂュニア」はパイロットウォッチ マークXI(11)を民生用へと改良したものでした。
自動巻きムーブメントを搭載し、軟鉄製のインナーケースを備えたことで非常に高い耐磁性と耐衝撃、防水性が大きな特徴でした。
この時計は1993年に登場し、2000年まで生産されたモデルでラグジュアリースポーツ感のあるデザインが際立ちます。
その理由はこの時計がジェラルド・ジェンタによってデザインされたものだからです。
ジェラルド・ジェンタはパテック フィリップのノーチラスやオーデマ・ピゲのロイヤルオーク、同じIWCのヨットクラブをデザインしたデザイナーでその後の時計デザインに非常に大きな影響を与えました。
現在、ヴィンテージのノーチラスやロイヤルオークは非常に高価で簡単には手が出ない代物となっていますが、このインヂュニアはまだそれほど注目されていないと感じます。
リューズガードのないシンプルなデザインながら、ケース・ラグ・ブレスレットのラインが流れるようで非常に洗練された印象を受けます。
光沢のあるブラックのダイアルとゴールドのインデックス・ペンシルハンドも高級感のある組み合わせです。
34mmというケースサイズはやや小振りですが、腕に付けた時にはもう少し大きく見えるかなと思います。
こういったデザインの時計でこのサイズ感のものは非常に少ないので、そういう意味では貴重なモデルですね。
ムーブメントはジャガールクルトのCal.889/2をベースとした機械が搭載されています。
このCal.889/2はジャガールクルトのマスターコントロール、オーデマ・ピゲのロイヤルオーク、ヴァシュロン・コンスタンタンのパトリモニーにも採用された評価の高いムーブメントです。
ムーブメントと裏蓋の間に入っている軟鉄製のインナーケースで守られているため磁気帯びの心配は無く、また日常使いでの衝撃も気にすること無くお使い頂けるかと思います。