GRAND SEIKO 6146-8010 唐草文字盤 3面カットガラス
新入荷しました。GRAND SEIKO 6146-8010 唐草文字盤 3面カットガラス。
61GSの中でもかなり珍しい(レアな)唐草ダイアル
1969年から1970年までの、僅か1年間しか製造されなかった、この6146-8010。
唐草文字盤とは何ぞや?と思うかもしれませんが、GSと書かれた文字の周りを唐草模様で囲まれていることから、唐草文字盤と呼ばれているんです。
アプライド(植字)の「SEIKO」と「GS」は上の写真のようなシルバーカラーです。光の反射具合によって黒っぽく写ったりします。
ケースのカットデザインも手間がかかっていますね。ラグ部分は角度を変えてカットしてあります。この多面的なカットが立体的に見えるポイントなんです。しかもこの時計は3面のカットガラス。ダイアルも立体的に。
縦目の筋が入ったサテン仕上げと横の部分はミラー(鏡面)仕上げ。
GSマークのリューズ。6時位置のガラスの端に少しだけキズ(カケ)がありますが、そんなに目立つものでは無いので見た時に気になりません。
ラグの端を見ると多面カットになっているのが分かります?こういう部分に手間をかけているのがセイコーがこの時計にどれだけ力を入れていたか分かります。
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グランドセイコーとしては5代目となる、国産初の10振動自動巻きムーブメント Cal.6100系を搭載した61GS。
10振動とは機械式時計の心臓とも言える「テンプ」が1秒間に10回振動することで、1時間では36,000振動することからハイビート 36000という呼称が付いています。
一般的な時計は21,600振動/時もしくは28,800振動/時のムーブメントのため、非常に多い振動数で安定した精度を得ることが可能になりました。
もちろん振動数を多くするとその分、部品の摩耗が多くなり故障のリスクも高まります。
耐久性という問題を当時のセイコーの技術を結集し、実用に耐えうる耐久性を兼ね備えた時計として1968年半ばに発売されました。
国産初の自動巻きハイビートの時計として、手巻きのハイビートである45GSと並んでセイコーの歴史に残る時計の一つです。
現行のGSにも採用されているメカニカルハイビート 36000の基礎となったモデルとも言えます。
多面カットのインデックスなど、デザイン原則である「セイコースタイル」に基づいたシンプルで美しい見た目に仕上がっています。
36mmというケースサイズは日本人の細めの腕には丁度良い具合の大きさですね。