AUDEMARS PIGUET Classique 4029 YG Champagne Linen Dial
AUDEMARS PIGUET オーデマ・ピゲ Ref.4029 18K YG シャンパン リネンダイアル
この時計はアーカイブ(PDF)がありました。最近は紙のアーカイブを出さず、印刷不可のPDFでアーカイブを発行をしているようです。
アーカイブによると、この時計のDate de registre (Register Date)は1977年(実際には何月何日まで記載されています)に製造されたものです。
ムーブメントは手巻きのCal.2090。これはジャガー・ルクルト Cal.895をベースとしたもので、オーデマ・ピゲのほかヴァシュロン・コンスタンタン Cal.1015も同じジャガー・ルクルトのベースムーブメントを使用しているんです。
このCal.2090はかなりの薄型ムーブメントにもかかわらず、5姿勢差調整・温度調整(時計の歩度は温度の影響も受けます)という大変手間がかけられた(チューンナップされた)ものなんです。
温度の上昇によって、ひげゼンマイやテンワといった重要な部品が熱膨張や収縮したりすると精度に狂いが生じますが、これをテンワの材料の組み合わせなどで調整することで温度変化による歩度の変化をほぼ無くすことができます。
オーデマ・ピゲやパテック・フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタンなどの高級と呼ばれる時計は、ムーブメントに大変な手間とコストがかけられているっていうのが他の時計との大きな違いですね。
無駄なもの削ぎ落とした、シンプルな秒針が無い2針のドレス時計。バトンハンド(指揮者が持つ棒が由来)と呼ばれるデザインの短針と長針、インデックスはアプライド(植字)のバーインデックス。
ダイアルは糸を縦横に織ったようなシャンパンカラーのリネンダイアル。テキスタイルのような質感で、こういうところにもこだわりを感じられます。
ケース径は33.5mmと現行の時計には無いヴィンテージなサイズ感。少し小ぶりに思うかもしれませんが、腕周り15cm~17cmぐらいの方は着けてみるとジャストだと思います。
ケースの薄さが分かるアングル。めちゃめちゃ薄くて、軽い。
もっとケースの薄さが分かる写真。この薄さのケースにムーブメントが収められています。
見る角度によってリネン感がでますね。よく見ると、オッとなるデザイン。
めちゃめちゃ格好良いですね。
ストラップはCASIS RIOM Cという、表面が丸符模様のアリゲーターで裏面は汗に強いカウチックラバー素材を使用した、厚さ2mmのブラウンカラーをチョイスしました。
これをブラックに変えてみると、もっと引き締まったカチッとした印象になります。こういうドレス時計は汗をかかない秋冬〜春までが着けられる季節とお考え下さいね。
シンプルなラウンドの金無垢時計は使い勝手が良いんです。”良いものを長く使う”そんな言葉がぴったりな時計です。