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Archive: IWC Yacht Club 811AD Blue Mable Dial - Arbitro
Watch Review

Archive: IWC Yacht Club 811AD Blue Mable Dial

IWC Yacht Club 811AD Blue Mable Dial

IWC ヨットクラブ Ref.811AD ブルーマーブルダイアル。過去に販売したものですがアーカイブとして楽しんで下さいね

ヴィンテージIWCの中でも人気があるモデルと言えばこのヨットクラブですよね。

 

 

その理由はジェラルド・ジェンタがデザインした特徴のあるケースデザイン、お魚ロゴのリューズが表す防水モデル、ペラトン式と呼ばれるCal.85系のムーブメント。

この3つが揃っているっていうところが人気の理由かもしれませんね。その3要素+マーブルダイアル。これぞヴィンテージって感じです。

 

ボコボコっとした部分が青色、下地は黒という配色で全体的にみればブルーという分類になるかなと思います。

またこの時計にはかなり貴重なGay Freres (ゲイフレアー)の7連巻きブレスが付いていますね。

 

上のG(ロゴ・鹿)Fの刻印がゲイフレアー社製のブレスレットという証。鹿のマークが可愛らしいです。

このゲイフレアーのブレスはIWCだけでは無く、ロレックス・オメガ・ロンジン・ジャガールクルトなどのブランドからパテック・フィリップやオーデマ・ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタンといった雲上と言われるブランドにも採用されていました。

このゲイフレアー社は1835年に創業された世界で最も有名な時計のブレスレットブランドなんです。

 

巻き(巻き込み)ブレスは上の写真の通り、一枚のステンレスの板をぐるりと巻き込んでいるブレスのこと。

コマのひとつひとつがこのような巻き込みになっているので、コマ調整をする際は熟練の修理職人にお願いしないと大変なことになります。

 

バックルもIWCと刻印の入った純正です。

 

お魚マークが良いですよね。このロゴは現行IWCの時計には無い、ヴィンテージならではの意匠なんです。

このお魚マークが防水ケースですよ〜ということを表しています。実はこのお魚マーク、これ以外にもシーラカンスに似たもう少しリアルなバージョンも存在しています。

 

ちなみに裏蓋はこんな感じ。定期的なオーバーホールをした時にパッキンをきっちり交換しておけば普段使いの防水性という点では心配無く使えます。

 

マーブルダイアルはこの写真を見ればよく分かりますよね。

 

IWCのロゴやインデックスはプリントでは無く、植字(アプライド)になっていて立体的。手間がかかる方法ですが、こういう仕様が多いのもヴィンテージ時計の良さです。

 

全体的にかなりキレイな状態でゲイフレアーのブレスも付いて、マーブルダイアル。IWC ヨットクラブの中でもなかなか出てこない時計かなと思います。こういうものが出てきた時にはある程度勢いも必要かも。

ヴィンテージ時計のおもしろい所は、こういう珍しいものがまだまだ存在していること。

現行時計には無いサイズ感や素材・製法などなど、普通に使えながらも歴史を感じられるのって良いですよね。

 

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