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IWC 18K YG Cal.8531 Automatic 1960s - Arbitro
Watch Review

IWC 18K YG Cal.8531 Automatic 1960s

IWC 18K YG 自動巻き Cal.8531。18K YGモデルで、ケースだけではなく裏蓋までYGです。

状態はNOS(New Old Stock)と言ってよいほどケースやラグの角が立っている、恐らくノンポリッシュの個体です。

IWC オールドインター 18K YG ペラトン 自動巻き シャンパンダイアル 寄り目 1960年代

ですので今回はあえて磨きはしていません。1960年代のものですので、保管時についたと思われる小キズなどはありますが目立つようなキズや凹みなどは見当たりませんね。

Cal.8531は3時位置にインデックスとデイトの表示が両方あるためデイトが少し中央に寄っているのが特徴なんです。

このCal.8531、効率よくゼンマイを巻き上げてヴィンテージの中でも故障も少ないということでかなり信頼性の高いペラトン式。

ペラトン式とは1950年代にIWCの設計部長だった時計師のアルバート・ペラトンによって開発された自動巻き機構のこと。初めて開発されたCal.85から最終型のCal.854まで基本的な設計は同じというほど完成されたムーブメントです。

IWC オールドインター 18K YG ペラトン 自動巻き シャンパンダイアル 寄り目 1960年代

日本では時計好きの方から「オールドインター」と呼ばれる1940年代〜1970年代ぐらいまでのIWCの時計。主にアルバート ペラトンがIWCの技術責任者(1944年〜1968年まで在籍)に就任してからの時計のことと思って概ね良いかと思います。

アルバート ペラトン設計のムーブメントで有名なのは、手巻きの「Cal.89」自動巻きはこの時計にも搭載されている、ペラトン式と呼ばれる「Cal.85系」のムーブメント。

どちらのムーブメントも堅牢性、頑丈さということが特徴です。どういう事か簡単に説明すると、構造は「シンプル」で「部品点数が少なく」「故障が少ない」ということ。

これは高級時計とは一線を画す考え方ですよね。この頑丈さは普段使いに向いているということでもあります。

IWC オールドインター 18K YG ペラトン 自動巻き シャンパンダイアル 寄り目 1960年代

YGですが1960年代前半に製造されただけあって、ピカピカ光るゴールドではなく渋いゴールドといった落ち着いた雰囲気。ヴィンテージ特有の(これは実物を見てもらわないと何とも伝えにくい表現になりますが)目立ちすぎないゴールドの時計。品があります。

IWC オールドインター 18K YG ペラトン 自動巻き シャンパンダイアル 寄り目 1960年代

ドーム型のプラスチック風防。ガラスよりは壊れやすいという弱点はありますが、ガラスより交換費用が安いという利点もあるんです。

ガラスとは見た目が違い、よりヴィンテージ感があるのはプラスチック風防の方ですね。

IWC オールドインター 18K YG ペラトン 自動巻き シャンパンダイアル 寄り目 1960年代
IWC オールドインター 18K YG ペラトン 自動巻き シャンパンダイアル 寄り目 1960年代

この砲弾型をしたインデックス、パテックフィリップのカラトラバRef.96やRef.3796などの防弾型インデックスと同じデザイン。針も平面ではなく、斜めにカットされたドフィーヌ型。似てるというか、これはIWC版カラトラバと呼んでも良いような気がしてきました。

パテックフィリップのカラトラバとの大きな違いは、ラグがケースと一体化されているかどうか。このIWCの方はラグは一体化ではないパターンですね。ただ正面から見たデザインはかなり似てます。

IWC オールドインター 18K YG ペラトン 自動巻き シャンパンダイアル 寄り目 1960年代

裏蓋もスレはありますが大きな凹みなどは無し。ケースや裏蓋の小キズを無くしたいという方は別途、ポリッシュのご依頼も承ります。ただノンポリッシュと思うぐらいの状態ですので、磨くかどうかは意見が分かれるところではありますね。

IWC オールドインター 18K YG ペラトン 自動巻き シャンパンダイアル 寄り目 1960年代

サイズも35mmと大き過ぎず、小さ過ぎずのちょうど良いサイズ。ロレックスで言うと、34mmのオイスターパーペチュアル・エアキングと36mmのデイトジャストの中間サイズ。

次は実際に着けてみた写真でサイズや雰囲気を確認してみましょう。

IWC オールドインター 18K YG ペラトン 自動巻き シャンパンダイアル 寄り目 1960年代

まずは少し引きで撮影した写真から。サイズ感やパッと見たときの印象が分かりやすいですね。もう少しアップで見てみましょう。

IWC オールドインター 18K YG ペラトン 自動巻き シャンパンダイアル 寄り目 1960年代
IWC オールドインター 18K YG ペラトン 自動巻き シャンパンダイアル 寄り目 1960年代

見える角度によってや光の当たり方で印象が少しずつ異なります。18K YGの時計だと、ちょっと派手に見えるか心配という方も多いですが、この時計のように1960年代の金無垢時計だとちょうど良い感じにしっとりとしたゴールドの良さが際立つような気がします。

全体の色味のトーンを抑えたスタイリングで、手元だけこのゴールドがくると派手派手しく無く、時計がアクセントになるようなバランスに仕上がりますね。

IWC オールドインター 18K YG ペラトン 自動巻き シャンパンダイアル 寄り目 1960年代

濃い茶のストラップでも合うと思います。

「時間を知る」という時計本来の役割も、カラトラバスタイルなデザインだけあって、どの角度から見ても時間が分かりやすいのがお気づきでしょうか?ちょっと時間を知りたいというのに役立つのが腕時計の良さですからね。

IWC オールドインター 18K YG ペラトン 自動巻き シャンパンダイアル 寄り目 1960年代

モデルの腕周りは約16.5cmです。写真だと時計が少し大きく見える傾向がありますが、それを考えてもサイズ感は◎

着け心地や重さという点でも問題なく、ゴールドの程よい重さがありながら着けてる感はしっかりと感じられます。

IWC オールドインター 18K YG ペラトン 自動巻き シャンパンダイアル 寄り目 1960年代
IWC オールドインター 18K YG ペラトン 自動巻き シャンパンダイアル 寄り目 1960年代
IWC オールドインター 18K YG ペラトン 自動巻き シャンパンダイアル 寄り目 1960年代

インデックスや針などシンプルを極めたようなデザインですが、無駄を削ぎ落としたという感じで見ていて飽きませんね。

IWC オールドインター 18K YG ペラトン 自動巻き シャンパンダイアル 寄り目 1960年代
IWC オールドインター 18K YG ペラトン 自動巻き シャンパンダイアル 寄り目 1960年代

鏡面仕上げとサテン仕上げが使い分けられているので、のっぺりせず、モダンな雰囲気。手間とコストはかかりますが、こういう細部までこだわって作られているのが金無垢ケースの高級時計という位置づけだったことの証。

正面からと横からでは見た目の印象が変わるって面白いですよね。

IWC オールドインター 18K YG ペラトン 自動巻き シャンパンダイアル 寄り目 1960年代

ムーブメントは頑丈で安定感があり、各部のデザインはクラシックな雰囲気。カラトラバと同じく、無駄なものを限界まで削ぎ落としたシンプルな意匠の時計ですので飽きずに長く使えるのも良いところです。

将来的なメンテナンスということを考えても、Cal.85系のCal.8531ということもあり市場に出回っている数も多く、パーツも確保できそうです。2年〜3年に一度の定期的なメンテナンス(オーバーホール)を欠かさずに行うことをお忘れなく。

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