アルビトロが修理職人と出会うまで

 

Arbitroが取り扱うヴィンテージ時計のオーバーホールや整備はどこで行われているか?ということについて。

ヴィンテージ時計で一番重要なポイントとして整備やオーバーホールが挙げられると思います。

 

 

その為、私たちがこのお店を始める前に多くの時間をかけて信頼できる修理職人の方々を探しました。

ところが、知り合いの人がいる訳でもなく、また既にヴィンテージ時計屋を営んでいるところが紹介してくれる訳でも無い(新たに競合ができるのでしょうがないっちゃしょうがないんですけど。。)なかで、とりあえず色んなところに当たってみようということでネットに出てくるところや電話帳にしか載っていないような小さなところまで調べに調べました。

 

 

そうして探していくうちに、何となくここはいけそうかな?というところがちょくちょく出てきたので、すぐに電話をかけて「業者なんですけど修理の請負ってやっていただけますか?」と手当たり次第に聞いていきました。

ところがある地方のところでは輸送中に何かあると困るので持ち込みだったら受け付けますよ、とか、別のところではよくよく聞いてみると受付だけして物は違うところで修理(取り次ぎ業務のみ)してます、などなどこちらの求めている条件とは合わないところばかり。。

 

この時はヒコ・みづのジュエリーカレッジや修理職人さんの組合みたいなところなどにも問い合わせてましたね〜。

どこかウチの時計を修理してくれる心の広い職人さんはいないですか!?ってあらゆるところに問い合わせしまくってました。こっちも必死ですからね(笑)

 

 

ネックになったのはヴィンテージのクロノグラフの修理。

これは手間もかかるうえにモノによっては交換用のパーツは海外から取り寄せるしか方法が無く、普段日本の材料屋と呼ばれているパーツ屋さんから仕入れているところは修理自体受け付けていませんっていうお店がほとんど。

また修理をしてくれても修理代がめちゃめちゃ高い、納期が長すぎる、などなど。

 

古いヴィンテージモノの修理はどんな物でも同じだと思うのですが、ヴィンテージ時計の修理に関して言うと「修理費用=職人さんの修理にかかる時間」また「いかにしっかりと修理するか=職人さんの修理に対するスタンス」ということなんです。

クロノグラフは2針や3針のシンプルな手巻きor自動巻きの時計に比べて2倍や3倍の手間や時間がかかります。

パーツ数でもクロノグラフの方が圧倒的に多いですからね。

 

 

そんな中でヴィンテージクロノグラフの修理もされているところをひとつ発見し電話で確認してみると、配送でも受け付けてるし納期や修理料金もほぼこちらの予想しているぐらいのお店を見つけました!

ただ、1点大きな問題が。。そのお店は九州の端の方にあるので荷物を送った場合、東京からだと下手したら2日ぐらいかかってしまうということ。

輸送の距離が長ければ長いほど色んなリスクがあります。そして送料もネック。

また修理職人の方とは信頼関係を築いていきたいのでちょくちょくフェイス・トゥ・フェイスで話せる距離が良いな〜と思っていただけに、九州の端か。。とまた振り出しに。

 

そうこうしているうちに1日、また1日と過ぎていくのでホンマに見つかるのかなーと焦りがあったのを思い出します。(この頃はサイトも1から作成しつつの同時に並行していろいろ進めてました)

 

 

もうとりあえず高いけどデカそうな修理会社にでも頼もうかな。。と諦めかけていたところ、ネットでたまたま見つけてしまったんです。

こちらの条件に合いそうなところが。しかも2つも!(それが現在も修理をお願いしてる職人さんたちです)どちらも場所は近い!ひとつは静岡、もうひとつは何と23区内。見つけてしまいました。

 

とりあえず電話で問い合わせをしてみると、23区内の修理職人の方は「お話はわかりました。一度お会いしてみましょう」ということでお店に来て頂けることに。

もう一つの静岡の職人さんは、こちらからお店にお邪魔しますということで後日伺うことに。

 

 

まずは23区内の修理職人さんにお店に来て頂きました。お会いするとビックリ、想像してたよりお若い。

修理職人さんってベテランのおっちゃんなイメージがありません?

お話をしているとなかなかユニークな経歴を持った方で、今は一人で時計修理の仕事をされているとのこと。

しかも集客はネットで。良いですね。

この方はヴィンテージから現行の時計まで、どんな時計でもなんとかしてくれる職人さんです。

 

修理もかなり丁寧な仕事で納期も良い感じ。また仏語や英語の使い手なので直接海外のパーツ屋とやり取りができ、取り寄せもできるっていうかなり仕事ができる職人さん。

全ての条件が合致したので、お話をしてすぐに仕入れていた時計をお願いしたのを覚えています。

現在はROLEXを中心にいろいろ修理をお願いしています。

 

 

そしてもう一つの修理職人の方々は静岡。

新幹線に乗るのもアレなので渋谷から高速バスで静岡駅まで。3時間半ぐらいかかります。(近いって書きましたけどバスはさすがに時間がかかりますね。)

初めてお店にお伺いしてみるとお二人でされているみたい。

お二人とも、突然来たどこの馬の骨かも分からないような私たちに対してやさしく対応して頂き、これはお願いできそうって思ったことを覚えています。

他のお店でヴィンテージ時計を修理されていて数年前に独立されたそうです。

とても貴重な、修理できる職人さんがなかなかいない、ヴィンテージクロノグラフを修理できる職人さん。

これまで様々な修理をされてきているので安心してお任せできます。現在はクロノグラフやダイバーなどいろいろ修理をお願いしています。

 

 

どちらの職人さんにも私たちのお店に来て頂いていて、アルビトロの雰囲気などを知ったうえで修理をして頂いています。

やっぱり、ただ修理をしてもらうという関係だけでは無く、大切なパートナーとして関係を築いていきたいという思いがあるので、こういうことは大切なんじゃないかなと思うんです。

 

 

またどちらの職人さんもしっかりと説明をして頂けます。預かった時の状態はこんな感じで、こことここが悪いからパーツを交換します、といったふうにとても丁寧に説明を頂けます。

こちらの質問などにもきっちりと答えて頂けるので、そういう点でも良い職人さんたちに当たったなと感じてます。

上に出てきた職人さんの他にも国産時計をメインにお願いしているところもあります。

職人さんによって得意なジャンルやパーツの仕入れルートなどが様々ですので、時計によって一番最適な職人さんのところへお願いをしています。

 

 

幸運なことに良いご縁もあり、とても信頼できる修理職人の方々にパートナーとなって頂くことができたと思います。

 

私たちが大切だと思っていることは、直接お会いしてアルビトロのコンセプトに賛同してもらうこと。

そして私たちと似たような感覚を持っている職人さんということ。

これってかなり大切なポイントだと思うんです。

 

 

僕たちが修理職人さんを探すときに譲れない点として考えたことは

・セレクトするヴィンテージ時計を修理できること

・パーツを直接海外から取り寄せられる語学力があることかつ僕たちのコンセプトに賛同してもらえる職人さんであること。

こんな条件となると、日本に何人いることやら。。

 

しかしながらヴィンテージ時計を扱う時のキモである職人さん探しに力を入れ、かつ良いご縁もあった結果、かなり自信を持って販売・修理できる体制を整えることができました。

(ほとんどの時計が修理できますのでご相談下さいね。)

 

 

という感じで「アルビトロが修理職人さんと出会うまで」がお分かり頂けたかと思います。

 

 

私たちがいつも思っていることとして

『アルビトロはきっちりと修理・整備した時計を売ってお客様の信頼を積み重ねる』

『修理職人さんは私たちが修理をお願いして懐がホクホク』

『お客様はしっかりと整備や修理をした時計で大切に長く使える』

という三方良しな循環をぐるぐると回していけたら良いな〜ということがあります。

 

みんなが嬉しい、そんな商売をしていきたいですね。

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